[日記]うまいもんは値段よりも状況①
どうもなださんです。食にはうるさい。
みなさんの今まで食べた中で記憶に残るくらい美味しかったものってなんですか?
お高いフレンチ?
近所のラーメン屋?
それともお袋の味?
お肉?
ちょっと思い浮かべてください。
はい。
僕は社会人になって5年目になります。
それなりに高級なものを食べました。
すっごい高いお酒や万単位するステーキ、高級懐石等々…
全然味が記憶に残ってません。
あー美味しかったなー、まぁそれなりに値段したものねーって感じ。
状況が良くないのです。
こういうの食べる時、たいてい状況に飲まれて記憶してないのです。
食べ物って食べる状況にだいぶ左右されると思います。
夏の暑い日のビール。
冬にばあちゃん家でコタツ入って食べるミカン。
はい、うまい。もう字づらだけでうまい。
じゃあ僕が記憶に残るくらい美味しいと思ったものは3つあります。
すべて1000円あれば食べれます。
たぶんふつうに食べてもそこまで記憶に残ってないと思います。
状況が完璧でした。
そして何故か全てが大学生でした。
今からその3つをご紹介します。
今回は絶対絶命の時に食べたものです。
みなさん頭の中でこんな状況で食べたアレが美味しかったってのを思い浮かべて読んでください。
そして最後まで読んでくれたらそれをコメントで残してほしいです。
美味しい記憶はみんなで分かち合おうじゃありませんか。
大学4年生の8月初旬くらいの時です。
僕は体育会に所属してて、その日は夏休みの最初の日。
寮生活をしていた仲間は全員実家に帰って寮では僕だけでした。僕だけの状態で40度の熱を出してました。
一人暮らししたことある方ならわかると思いますが、一人しかいない時に熱出ると、絶望感がヤバい。
というかその時は本当動けないレベル。
両手両足にワンピースの黄金牡丹みたいなのがついてるという幻覚を見るくらい。
実際手足がめちゃくちゃ重くて寝返りすらもままにならない。
明らかに体が言うことを聞かない。
誰もいない。
あ、死ぬ。
そんな時、寮の階段を駆け上がる音がします。
これ泥棒かもしれん。
けど、こいつに助けを求めないと死ぬ。
ガラガラと部屋のドアが開いて誰かわからんけど、とりあえず近くにあったサイフを渡しました。
たぶん風邪ひいたみたいなことを言ったんだと思います。記憶が定かじゃないです。
後でわかるのですがこいつは忘れ物をした後輩でたまたま僕の様子を見に来たらしいです。
なんかいっぱい買ってきてくれました。
何買ってきたかは覚えてません。
とりあえず何か口にいれなければ。
ビニール袋をガサつかせてなんかよくわからんが手に取ったもの。
これが僕の記憶に残る人生で最も美味しかったもの3つのうちのひとつ。
40度の熱が出ている時に食べた
セブンイレブンのあずきもなか
とりあえず無意識に冷たいものを欲したんだと思います。
それを寝ながらとりあえず口に運びました。
ここからは鮮明に覚えている。
まず、口に入れた瞬間、僕が欲していた"温度"が手に入った。
自分が熱いのかどうかもわからない状態だったが、正しい温度を教えてくれた。
僕は今、熱い。
ありがとう、僕は今熱いんだ。
これは冷たい。ありがとう。
冷たくてありがとう。
もちろんそんな状況だと味を感じることは、ままならない。
ただ、口から"元気"を感じた。
正しい温度を取り戻し、味覚が復活したとき、それが"甘さ"だとわかった。
優しい甘さ。糖質。
それはスゥッと喉を流れていく。
咀嚼を必要とせず。受け入れるように入っていく。
これは体が求めていたものである。そう思った。
僕はアイスを食べている。
寝てたらこぼれないか?
いや、もなかである。
もなかは食べやすい。
完璧。
後々その後輩から聞いた話なんですが、普段パシリとかをしないなださんが必死にサイフを差し出してるのを見て、この人はほっとくと死ぬ。と思ったらしい。
後輩は親身に自分が熱だったら何が欲しいか。
風邪に一番よく聞く市販薬は何か。
調べてくれて買ってきてくれた。
そのセンスは素晴らしかった。
本当にありがとう。
僕はあれ以上美味しいスイーツを食べたことがありません。
インスタ映えするスイーツも高いホテルのスイーツもこれには勝てません。
絶対絶命の時に食べたもの、覚えてますか?